蝸牛全体刺激

蝸牛全体の可能性をあますところなく ----
基底部から蝸牛頂まで。

蝸牛の周波数特定と蝸牛全体刺激
正常な蝸牛の役割を考えるとき、なぜ蝸牛全体刺激が重要かということが、よりわかりやすくなります。蝸牛はちいさな豆粒ほどの大きさで、かたつむりのような形をしていて、耳の中の内耳に位置し、音を機械的な振動という形から、聴神経を介して脳に伝達できる形に変換する役割を担っています。この過程は、蝸牛内にある、特別な感覚細胞(有毛細胞)によって行われます。有毛細胞は蝸牛内で、音の高さ(周波数)によって配置されています。この配置が周波数特定(tonotopicity)と呼ばれるものです。正常のきこえでは、低い周波数の音は蝸牛の先端のほうの蝸牛頂につながる神経を刺激し、高い周波数の音は蝸牛の基底部で神経刺激をしています。
 
蝸牛のトノトピック配列イラスト図(上)
蝸牛全体刺激(CCC)とは?
蝸牛全体刺激は、蝸牛のもっとも先端の部分からいちばん基底の部分までカバーできる、長い電極アレイを挿入することで可能になります。幅広い音域を忠実に表現するためには、このように蝸牛全体を刺激することが、重要になります。短い電極アレイでは蝸牛の限られた部分しか刺激することができず、電極が届かない蝸牛頂部分の神経線維は使われないことになります。

蝸牛全体刺激は、装用者により豊かで自然な音質を提供します。1 長い電極アレイを挿入することによって、いくつかの優位点を生み出すことになります。例えば、蝸牛全体刺激により、多数の人工内耳装用者において、言葉の聞き取り(語音弁別)を向上するということが、複数の調査で示されています。2

メドエル独自の柔らかくフレキシブルな電極アレイは蝸牛と同じ位の長さで、可能な限りの神経線維を活用していきます。

蝸牛全体刺激の利点:

  • 優れた音質
  • 蝸牛が本来持つ可能性を最大限に活用
  • 言葉の聞き取り(語音弁別)の向上2
  • FineHearing™テクノロジーとの相互作用
  1. Hochmair I, Arnold W, Nopp P, Jolly C, Müller J, Roland P. Deep electrode insertion in cochlear implants: apical morphology, electrodes and speech perception results. Acta Otolaryngol, 2003; 123: 612 – 617.
  2. Haumann et al. (2009) Benefits of Electrical Stimulation Over Two Cochlear  Turns in Postlingually Deafnend CI Users – A Prospective Long-Term Study. Poster at Conference on Implantable Auditory Prosthesis, July 12-17, Lake Tahoe, USA.

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