磁気共鳴映像法(MRI)

以下の情報は、その他のインプラント(CONCERTO、SONATA、PULSAR)に適応します。


MRI検査時の注意事項

人工内耳装用者は、特定のMRI装置に限り、MRI検査を受けることが可能です。以下の安全勧告およびガイドラインに忠実に従った場合、磁場強度が0.2、1.0、1.5テスラのMRI検査はインプラントに害を及ぼすことはないことが証明されています(内部のマグネットを手術で取り出す必要もありません)。医師およびMRI検査技師に対し、患者が人工内耳の装用者であること、特別な条件および安全ガイドラインに従うことを都度伝えます。


MRI検査の安全勧告および安全ガイドライン

  • MRIスキャナーの静磁場強度は0.2、1.0、1.5テスラに限ります。これ以外の磁場強度は避けてください。他の磁場強度でMRIを実施した場合、患者が負傷したりインプラントを損傷したりする可能性があります。
  • 埋め込み手術後6ヶ月以内のMRI検査は避けてください。6ヶ月経たないうちにMRIを行った場合、インプラントがずれたり損傷したりする可能性があります。
  • インプラントマグネットの下に位置する骨には、5 N(約0.5 kgの重力)に耐えられるよう、最低でも0.4 mmの厚みが必要です。MRI検査ではインプラントマグネットに回転力が加わり、回転圧力を生じます。そしてマグネットは力線に合うように動こうとします。その結果インプラントの両端に加わる力は、頭蓋骨と皮弁によって相殺されます。よって、インプラントマグネットの下に位置する骨には、この力に耐えられるだけの厚さが必要になります。
  • 患者のインプラントに損傷がある場合、MRI検査は実施できません。これを無視した場合、患者を負傷させる危険があります。


安全ガイドライン

  • MRI検査室に入る前に、患者はインプラントのすべての外部装置(オーディオプロセッサ、アクセサリーなど)を外さなければなりません。磁場強度が1.0または1.5テスラの場合、弾性包帯をインプラントを覆うように装着します。弾性包帯は伸縮素材で、頭部を3周以上ぴったり巻けるような包帯になります(図A参照)。包帯は、痛くない程度にしっかり留めます。
  • 頭部の向きは、1.0および1.5テスラのMRIでは、頭の縦軸をMRIスキャナーの主磁場に対して平行にします。例えば、仰向けで頭を真っ直ぐに保つような体勢です。患者は頭を横に向けたり曲げたりしてはいけません。部分的にインプラントマグネットに減磁が生じる可能性があります。0.2テスラの場合は特に指定の向きはありません。
  • 通常操作モードのみ使用可能です。スキャン中、患者にはカチカチ音やビープ音が聞こえることがあります。MRI検査前には、患者へ十分なカウンセリングを行います。比吸収率(SAR)およびスルーレートを下げることで、このような音の抑制や強度の軽減ができます。
  • 画像アーチファクトが生じます(図B参照)。
  • 頭部以外の体の部位(膝など)を検査する場合も、以上の指示に従ってください。下肢を検査する場合は、インプラントマグネットの減磁リスクを最小限に抑えるため、MRIスキャナーには患者の足から入れることを推奨します。
  • 以上の指示は、両耳に人工内耳を使用している患者に対して適用されます。

 

MRI検査の安全条件と安全ガイドラインに従わない場合、インプラントを損傷し患者に害を及ぼす可能性があります。


図A:インプラントを固定する包帯

 


図B:1.5テスラでスキャンしたMRI画像(8歳の子ども)

 

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