人工内耳早期埋込みの利点

お子様に関しては、年齢にかかわらず、人工内耳装用により、ある程度の効果を得ることができます。しかし、言語獲得期前に高度難聴になったお子様に関しては、人工内耳の早期装用により、より高い効果が期待されます。1 人工内耳の早期装用により、脳が言語獲得に関してもっとも適した時期に、聴覚情報を受け取ることが可能になるためです。早期に人工内耳を装用した場合、重度聴覚障害児においても、健聴児と同様の言語発達をするという研究結果がいくつも報告されています。このような場合においては、話し言葉も自然に獲得されていきます。2,3

以前は聞こえていたお子様が、その後失聴した場合でも、同様です。失聴後早期に人工内耳を装用し、失聴期間が短いほど、よりよい人工内耳の効果が期待できます。

手術の技法が進歩したことに加えて、人工内耳の早期装用による、経過のよさが研究によって示されたことにより、以前より人工内耳を埋め込む年齢が低下してきています
4,5 日本での適応基準は、小児の手術年齢は以前は原則2歳だったものが、2006 年には1歳6か月となりました。

  1. Valencia D M et al. Cochlear implantation in infants less than 12 months of age. Int J Pediatr Otorhinolaryngol. 2008 Jun; 72(6):767-73.
  2. Moeller M et al. Vocalizations of infants with hearing loss compared with infants with normal hearing: Part I – phonetic development. Ear Hear. 28(5), 2007 Sep:605-627.
  3. Moeller M et al. Vocalizations of infants with hearing loss compared with infants with normal hearing: Part II – transition to words. Ear Hear. 28(5), 2007 Sep:628?642.
  4. Anderson I et al. Cochlear implantation in children under the age of two – what do the outcomes show us? Int J of Pediatr Otorhinolaryngol. 68:425-431, 2004.
  5. Schweizer M, Brachmaier J et al. Longitudinal assessment of early implanted children: first results. Presented at NHS 2006. Como, Italy.

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