人工内耳適応基準(成人)

1. 年齢

18歳以上とする。

2. 聴力および補聴器の装用効果

純音聴力は90dB以上の高度難聴で、かつ補聴器の装用効果の少ないもの。
補聴器の装用効果の判断にあたっては、人工内耳装用者の語音弁別成績を参考にして判定されることが望ましい。 (具体的には子音弁別テスト、57語表の単音節検査、単語や文章復唱テストなど)

3. 禁忌

CTやMRT画像で蝸牛に電極を挿入できる部位が確認できない場合。
(但し、奇形や蝸牛の骨化は必ずしも禁忌とはならない。)
その他、活動性の中耳炎、重度の精神障害、聴覚中枢の障害、重篤な合併症などの感染症や疾患。

4. 本人の意欲と周囲の支援体制

本人および家族の強い意欲と現実的な期待が必要である。

  1. プロモントリー・テストの成績は参考資料にとどめる。
  2. 先天聾の成人例は、言語理解の面での効果が乏しく、人工内耳の非使用者となる可能性があることを理解させておく必要がある。 また、本人の人工内耳装用に対する十分な意欲があることが必要である。
1998年4月18日
日本耳鼻咽喉科学会、人工内耳適応基準委員会 

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